『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。
「咲子さんに…おばあちゃんのことをお願いしたのは何故ですか?」
自分が出て行った後のことを気にしていた。
仕事で帰りが遅い彼のことを思うと、この家で面倒を見続けるのは無理だと思ったから。
「他の誰にお願いするよりも適任だと考えたからです。祖母のことを一番理解している。彼女以外に思い浮かぶ人なんて一人もいなかった…」
「でも!同じ高齢者ですよ⁉︎ 」
思わず声を上げてしまった。
今時、高齢でも何でも関係なく仕事はできる。
体力と知力が続く限り、誰もがイキイキと働く時代。
久城さんが依頼したことは間違ってない。
それは、正しいことだとは思う。けれど……
「どうして……自分たち家族で見てあげようと努力しないんですか⁉︎ 五人もご兄弟がいらっしゃるのに…!」
自分がここに居れば良かったんだ…と思いながら責めてた。
間違ってるのは自分の行動なのに、どうしても納得できなかった。
「おばあちゃんの記憶には、久城さん達を育ててきたことしか残ってないのに…皆さんはそれを忘れてしまってるんですか⁉︎
お仕事やご自分の生活だけを守ってれば、おばあちゃんはどうでもいいの⁉︎
あたしはそんなの嫌なんです!自分の祖母じゃないけど、そんなの見過ごしたくない!おばあちゃんが可哀想すぎる!あまりにも哀れですっ!!」
仕事柄、自分の感情は押し殺すように…と言われてきた。
だから、それをここで全開するのはおかしい。
自分の祖母ではない。
でも、祖母以上に大切に思う人だーーー。
自分が出て行った後のことを気にしていた。
仕事で帰りが遅い彼のことを思うと、この家で面倒を見続けるのは無理だと思ったから。
「他の誰にお願いするよりも適任だと考えたからです。祖母のことを一番理解している。彼女以外に思い浮かぶ人なんて一人もいなかった…」
「でも!同じ高齢者ですよ⁉︎ 」
思わず声を上げてしまった。
今時、高齢でも何でも関係なく仕事はできる。
体力と知力が続く限り、誰もがイキイキと働く時代。
久城さんが依頼したことは間違ってない。
それは、正しいことだとは思う。けれど……
「どうして……自分たち家族で見てあげようと努力しないんですか⁉︎ 五人もご兄弟がいらっしゃるのに…!」
自分がここに居れば良かったんだ…と思いながら責めてた。
間違ってるのは自分の行動なのに、どうしても納得できなかった。
「おばあちゃんの記憶には、久城さん達を育ててきたことしか残ってないのに…皆さんはそれを忘れてしまってるんですか⁉︎
お仕事やご自分の生活だけを守ってれば、おばあちゃんはどうでもいいの⁉︎
あたしはそんなの嫌なんです!自分の祖母じゃないけど、そんなの見過ごしたくない!おばあちゃんが可哀想すぎる!あまりにも哀れですっ!!」
仕事柄、自分の感情は押し殺すように…と言われてきた。
だから、それをここで全開するのはおかしい。
自分の祖母ではない。
でも、祖母以上に大切に思う人だーーー。