『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。
「さっきも言っただろう?ばあちゃんの主治医の武内先生に伺ったんだよ。病院であいつが孫だと知って、今院内でお仕事されてますか…って電話した。そしたらヘマやらかして、出向先でお仕置き中だと言うだろう?嫌な予感がして尋ねたんだ。それは何処か…と」
「ああ、なんだ…。そうだったの…」
一気に脱力。
てっきり母に聞いたのかと思ったけど、違ってて良かった…。
「何か困るようなことでもあった?」
ひどく安心してるあたしを不思議がられた。
気を取り直して、実はですね…と教えた。
「…あたしはてっきり家に連絡されたのかと思って。剛さんとこから帰って、母がとてもがっかりしてたから…」
残念、残念…と呪文のように毎日叫んでた。
あたしはその言葉を聞くのが嫌で、早く仕事に復帰したくなってしまったんだ。
「そうか…それは申し訳なかった…」
はは…と小さく笑う顔が真面目になる。
それから、あたしにもう少しだけ寄り、ぽそり…と言葉を告げた。
「…だったら今日は家に帰らなくてもいい?連れて行きたい場所があるんだけど…」
ドキン!…と胸が打ち震えた。
そう言えばさっき施設を出る前、「本宅へ」と言ってた気がする。
てっきりマンションへ帰るのかと思ってたけど、どうも道筋が違う。
(本宅って一体どこ⁉︎ )
何処へ向かおうとしてるのか、あたしにはさっぱり分からないから慌ててしまった。
「え、え…と、あの…」
「ああ、なんだ…。そうだったの…」
一気に脱力。
てっきり母に聞いたのかと思ったけど、違ってて良かった…。
「何か困るようなことでもあった?」
ひどく安心してるあたしを不思議がられた。
気を取り直して、実はですね…と教えた。
「…あたしはてっきり家に連絡されたのかと思って。剛さんとこから帰って、母がとてもがっかりしてたから…」
残念、残念…と呪文のように毎日叫んでた。
あたしはその言葉を聞くのが嫌で、早く仕事に復帰したくなってしまったんだ。
「そうか…それは申し訳なかった…」
はは…と小さく笑う顔が真面目になる。
それから、あたしにもう少しだけ寄り、ぽそり…と言葉を告げた。
「…だったら今日は家に帰らなくてもいい?連れて行きたい場所があるんだけど…」
ドキン!…と胸が打ち震えた。
そう言えばさっき施設を出る前、「本宅へ」と言ってた気がする。
てっきりマンションへ帰るのかと思ってたけど、どうも道筋が違う。
(本宅って一体どこ⁉︎ )
何処へ向かおうとしてるのか、あたしにはさっぱり分からないから慌ててしまった。
「え、え…と、あの…」