『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。
口腔内に入り込まれた熱い舌の感触は、何度重なっても慣れないトキメキがある。

その快感と情熱を感じながら這わされていく舌先に神経を尖らせる。

数年ぶりに誰かと肌を重ねる感覚を、あたしは何も考えずに受け止めようとした。




(剛さんが好き……。もう誰にも抱かれたりしない………)



ぎゅっ…と体を抱きしめた。

シャワーとか、まるで思考の枠から外れてしまってる。

彼に求められるよりも先に、自分の方が彼を求めてる。


体全体が熱くなる。


冷えきってた手足が温もって、敏感になった場所をくすぐられる度に溶けていく自分……。




(もう二度と離れないーーー。


ずっと……剛さんと生きたいーーーー)





……夜まで彼と愛し合った。


心身ともに癒し合ったあたしと彼は、ずっと一緒に時を過ごしたーーーー。



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