『ゆる彼』とワケあり結婚、始まりました。
「いい人達だったのよー!」
愛理は電話口で燥いだ。
『ゆる彼』のおばあちゃんとの同居を、家族が認めてくれたらしい。
「はいはい。上手くいったのね。おめでとう」
良かったわね…と答えながら、日増しに重くなる我が子を抱き寄せる。
夜泣きが酷くて散々な毎日だけど、これからは遊びに行く場所が一つ増えるってことだ。
「葉留花ちゃんをおばあちゃんに会わせてあげたいの。だって、お孫さんが今でも全員子供だと思ってるような人だもん。きっと喜ぶに違いないから!」
いつから一緒に住むの?と聞いたら、うーん…と答えに少し迷った。
「直ぐにでも…と言われたけど仕事復帰したばかりだし、今直ぐっていうのはね…。でも、介護度が付くまでには何とかする。何よりも先に両親に話さないと!まだ何も伝えてないの!」
「えっ⁉︎ 親よりも先に私に連絡してきたの⁉︎ 」
呆れる…と言うと、だって…と言い訳が始まった。
「メグには一番心配かけて応援してもらったもん!剛さんからもよろしくって言われたし、また近いうちに連絡するね!今度は彼も紹介するから!」
言うだけ言って電話は切れてしまった。
先に切るのは、あたしの専売特許だった筈なのに。
「でもまあいいか…」
『ゆる彼』だと思い込んだとこから始まった愛理の恋が、きちんと成就したんだもん。
応援しよう。これからも。
ワケあり結婚は、まだこれから始まっていくんだからーーーー。
FIn
愛理は電話口で燥いだ。
『ゆる彼』のおばあちゃんとの同居を、家族が認めてくれたらしい。
「はいはい。上手くいったのね。おめでとう」
良かったわね…と答えながら、日増しに重くなる我が子を抱き寄せる。
夜泣きが酷くて散々な毎日だけど、これからは遊びに行く場所が一つ増えるってことだ。
「葉留花ちゃんをおばあちゃんに会わせてあげたいの。だって、お孫さんが今でも全員子供だと思ってるような人だもん。きっと喜ぶに違いないから!」
いつから一緒に住むの?と聞いたら、うーん…と答えに少し迷った。
「直ぐにでも…と言われたけど仕事復帰したばかりだし、今直ぐっていうのはね…。でも、介護度が付くまでには何とかする。何よりも先に両親に話さないと!まだ何も伝えてないの!」
「えっ⁉︎ 親よりも先に私に連絡してきたの⁉︎ 」
呆れる…と言うと、だって…と言い訳が始まった。
「メグには一番心配かけて応援してもらったもん!剛さんからもよろしくって言われたし、また近いうちに連絡するね!今度は彼も紹介するから!」
言うだけ言って電話は切れてしまった。
先に切るのは、あたしの専売特許だった筈なのに。
「でもまあいいか…」
『ゆる彼』だと思い込んだとこから始まった愛理の恋が、きちんと成就したんだもん。
応援しよう。これからも。
ワケあり結婚は、まだこれから始まっていくんだからーーーー。
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