〔B L〕朽ちた無花果
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次の日。
「お疲れ様でしたー。」
撮影が終わり、俺はサングラスと帽子を身に付け外に出た。
「ちょっとマヤ君、どこ行くの?
次の番組出演は…」
「分かってる、1時間で戻るよ。」
「バレないようにしてね。」
はいはい、いちいちうるせぇなぁ。
俺はマネージャーに背を向け、アプリで総合病院を探す。
…なんだ、意外と近いんだな。
そう思い、顔を隠して歩くこと10分。
「でか…」
見上げるほど高い、病院。
これが総合病院か。
中に入り、案内を見て精神科を探す。
…3回、か。
エレベーターに乗り、3階まで上がった。
ピンポーン
軽い音と同時にドアが開き、少し歩くと精神科とかかれているプレートが見えた。
ガラッ
開けると、そこには昨日の男が。
…まぁ当然か。