〔B L〕朽ちた無花果
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ガバッ
「ハァ、ハァ…ッ、」
夢、か…。
…過ぎたことは仕方がない。
でも、仕方がないと分かっていても僕は、それでもまだ引きずっている。
何度も何度も、あの夢を見る。
そうして、飛び起きて夢だと知る。
何度も、何度も…
きっと、あの夜からずっと。
ガチャッ
仮眠室から出ると、僕は診察室へと向かった。
久々に使ったなー、仮眠室。
昨日は家に帰るよりこっちの方が早かったし、疲れてたからお借りしました。
おじゃましました。
ガララッ
診察室に入り、いすに座る。
「ふぁぁあ…」
「でっかい欠伸。」
あぁ佐那斗君来てたん…