〔B L〕朽ちた無花果


________


「起立、礼。」

「さよならー。」

はぁ…疲れた。
授業が終わり、帰りのHRが終わると俺は学校をでた。

…あ、先生。
校門で待ってくれてたんだ。
 
ドキンッ

まただ。
なんで。

先生が俺を待ってくれてたって考えるだけで、どうしてこんなに____

「…なに、やってんの。」

「あ、佐那斗君!
お帰り~!

佐那斗君って、すっごい頭良いんだね~…」

「別に、ふつう。」

「じゃあ、帰ろっか!」

「…。」

俺は気にしないフリしてどんどん足を進めた。

先生は勝手についてくる。

「佐那斗君今日はお疲れさま。」

疲れた。
本当に、疲れた。
< 52 / 79 >

この作品をシェア

pagetop