君との約束
あの子の事は、片時も忘れられなかった。
その子は、ちょっとした有名人になっていた。
高瀬りなちゃん
来るものを拒まず去るものを追わず。
男を取っ替えひっ変えしていると有名だった。
「おいっ裕太移動だぞっ」
ボーッとしてると友達に声をかけられた。
「あぁ、ごめんごめんっ」
俺は、移動する用意をして友達と教室を出た。
友達と他愛もない話をして移動しているときフッと横を見た。
通り過ぎるとき目が合った。
その子は、合格発表の時の女の子だ。