マスク男子

お祭り当日です
今日は、郁くんが家まで迎えに来てくれます


「真妃…?まさか、またデート?」


浴衣に着替えて最終チェックしていると、お父さんが現れた


「え?…えへへ…」


お父さんの問いかけに思わずニヤける
すると、お父さん…ガックリうな垂れた


「え?お父さん?どうしたの?」

「ううん、何もないよ…娘の成長に驚いてるだけだよ」


私の成長に驚いてる?
もう、こんなに大きくなって的な?


「お父さんは、郁くんに真妃を取られて複雑な気持ちなのよ」


っと、現れたのはお母さん
お父さんとは反対に楽しそうに笑っている


「颯太、真妃だってお年頃なのよ。諦めなよ。ポジティブに考えなよ。相手が郁くんなんだし、素性が分かってるだけ安心よ?」

「そうだけど…そうだけどさ…」


お母さんとお父さんが仲良く会話をしてると、玄関の呼び鈴が鳴った


「あ!郁くん来た!じゃ、行ってきます!」


私は、玄関へと向かった


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