マスク男子
「よし、完成!」
郁ママの手料理が完成しました
すると、再び玄関の開く音がした
「ただいまー」
この渋い声の持ち主は、郁パパです
「お帰りなさいアナタ」
「お邪魔しています。郁パパ、お久しぶりです」
リビングに入ってきた郁パパの挨拶をする
「…あ、あぁ!真妃ちゃんか!美人さんになってて一瞬分かんなかったよー!そっか、颯太のヤツ帰ってくるって言ってたもんなぁ」
"颯太"は私のお父さんの名前
郁パパとお父さんは大学からの友達
「ん?でも、なんで真妃ちゃんがウチに?」
郁パパが首を傾げる
そして、一人で納得したように手を叩いた
「あぁ!お嫁に来たのか!」
郁ママと郁パパは同じ思考回路の持ち主なのです
2人して気が早いのです
…嬉しいけど