マスク男子

「いやぁ…朝から凄い修羅場見たわ。王子、略奪宣言してたね。真妃ちゃんどーする?」


一部始終を見ていたサキちゃんが苦笑いを浮かべていた


「どーするって言われても…困る」


うーん…
好きって言われ慣れてないし
アタックされ慣れてないし
本当に困る


「藤野くん。真妃ちゃん困ってるよ?助けてあげてよ」


サキちゃんが郁くんに手助けを促している
すると、郁くんが私を見つめ問い掛けてきた


「真妃…明堂からのアプローチを受ける気は無いんだな?」

「うん」


全力でご遠慮願いたい
私は郁くんにアプローチを掛けるのに忙しい


「…嫌なんだよな?」

「うん」


ごめんね、明堂くん
私、郁くん以外には興味皆無なんだ




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