貴方がくれたもの
おまけ
父上様と柳之介
『拝啓 父上様
道子からようやく返事が届きました。
けれど、書かれているのは道子の好きな陰気きのこ頭のことばかり。俺はどうすればいいのでしょうか。P.S.約束通り、道子さんはいただきます。』
『柳之介くんへ
そうかそれはよかった。陰気きのこ頭とは、道子が好きなCDの彼のことだろうか。ようやく気付けたんだね、道子のことを考えるととても喜ばしいよ。君には災難だったね。
P.S.きのこ頭に道子を奪われているようじゃ、約束を満たしていないよ。まだ、道子はあげないからね』
『拝啓 父上様
道子からまた返信がきました。きのこ頭の比率は低くなりましたが、あなたとお祖母様のことばかり書いてあります。道子はいつになったら俺に目を向けてくれるのでしょうか。P.S.道子さんをもらえる自信がありません。でも欲しいです。』
『柳之介くん
災難だね。道子は私のことが大好きだからな。しばらくその話に付き合ってあげるといいよ。そして父の偉大さを知りなさい。君は私には勝てないさ。
P.S.道子にプラハまでの旅券を送りました。自分で頑張るように』
おとうさあああああああああん(;_;)
という柳之介と父上様の絡みがこのあとあったであろうという…それだけです、ハイ。
柳之介くんは道子に対してはひどく自信がないです。それも相まってデリカシーのない態度をとってしまうのかもしれないです。