この度、友情結婚いたしました。

「おい！」

すかさず突っ込んできた春樹に、再三言っていることを忠告した。

「いつも言ってるけどさ、あんた気をつけなさいよね。あまりふざけていると、いつか痛い目に遭うからね」

諭すように言うものの、春樹は全く聞き耳持たず状態。

「大丈夫。そこらへんはうまくやっているから」

呑気にゲラゲラ笑う春樹に、心底呆れてしまう。

「本当に気をつけてよね！嫌だからね。ニュース番組で男性が刺され死亡。女性関係のもつれか！なんてテロップ見るの」

「やめろよな、そんな縁起でもないこと言うの」

「だったら少しは真面目に女の子と向き合うことをオススメします！」

イーッと歯を見せれば春樹は「ガキ」なんて悪態をついてきた。

ガキはどっちだか。
こっちはいつも本気で心配しているっていうのに。

だんだん腹が立ってきてしまい、これ以上春樹と話す気分にならず残りのビールを一気に飲み干した。