この度、友情結婚いたしました。
えっ!そんな名前呼びなんていいの!?

ふたりは早く呼んでと急かすように、ニコニコと笑っている。


「俊哉さん」と呼ばないといけない雰囲気が漂い、どうしたらいいのか途方に暮れてしまった時。


「朝からふたりして、何まどかをイジっているんですか」

いつの間にきたのか、こっちを見て呆れ返った声を上げたのは琢磨だった。

「あらたくちゃん、おはよう」


「おはようございます」


冷静に挨拶を返しながらこちらに向かってくると、私の横で足を止めた。


「まどか、仕事以外のことでいちいちこのふたりの相手をしていたら、いつまで経っても仕事終わらなくなるからな」

「えっ!?」


コソッと耳打ちするわけでもなく、ふたりにも聞こえるように言う琢磨にギョッとしてしまう。

ちょっとちょっと!琢磨ってばなに言っちゃっているのよ!
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