この度、友情結婚いたしました。
本当にもうなんなの?

一体どうしちゃったって言うんですか、春樹さん!!

私達の間にあるのは友情のみじゃなかったの!?


布団叩きを握りしめる手が強まってしまう。


「なに?じゃあ春樹は私のこと、好きになったわけ?」


確信に迫った。

だってそういうことなんでしょ?
あれだけ私に興味なんて全くなかったくせに、いきなりガンガン迫ってくるのは。


彼の本心を聞きたくて問いかけたものの、気が抜けてしまう答えが返ってきた。


「は?そんなわけねぇだろ。男の心を軽く見るなよな。悪いけど恋愛感情とそれはまた別だから」


顔を顰め、ピシャリと言い切られてしまい呆気にとられてしまう。


はい?なにそれ。そんなわけない?


「つーか俺がまどかを好きだって?……プククッ!そんなの天と地がひっくり返ってもありえねぇだろ」


バカにしたように笑う春樹に、堪忍袋の緒がプッツンと切れた。
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