この度、友情結婚いたしました。
え、なっ、なに?

「……なんですか?ふたりしてニヤニヤしちゃって」

どうやら琢磨もふたりの異変に気付いたようで、疑いめいた声で尋ねた。

「えー、だって……ねぇ?」


なにか言いたそうに俊哉さんを見つめる真希さんがもどかしい。

一体なんだというのだろうか?
私と琢磨の顔に、なにかついているとか?


咄嗟に顔を触ってしまった時、その真意を俊哉さんがクスクスと笑いながら話してくれた。

「いやさ、俺と真希でずっと気になっていたんだ。お酒の席だから聞いちゃうけど、ふたりって昔付き合っていたでしょ?」


「えっ!?」
「はっ!?」


思いもよらない質問に、ふたり同時に声を上げてしまい、咄嗟にお互い見つめ合ってしまった。


琢磨と目が合った瞬間、ハッとしてしまう。

だってこんなの、ふたりして〝その通りです〟と言っているようなものだもの。

琢磨も同じことを思っていたようで、「しまった」と言いたそうに頭を抱えてしまった。
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