この度、友情結婚いたしました。
「やっぱりそうなのね!ずっとそうじゃないかなって思っていたのよー。たくちゃんが女の子のことを呼び捨てにするくらいだし」

「ふたりの纏う雰囲気が、ただの同級生って感じじゃなかったしね。……そっか。で、なんで別れちゃったの?」


いきなり確信を突いてきた俊哉さんに、絶句してしまう。

いや、うん。
それは一番聞きたいことだと思うけど……いきなりそこを突きますか?
もっと違う質問があるじゃない。

例えば「どっちから告白したの?」とか「いくつの時付き合っていたの?」とか「どんなところに惹かれたの?」とか!!

すぐに思い付く質問沢山あるというのに、いきなりその質問をぶつけてくるとは……!
しかも笑顔で!

なんとなく俊哉さんがどんな人なのかを理解できた私の隣で、琢磨は盛大な溜息を漏らした。


「普通そこから聞きますか?」


最もな返しに俊哉さんは「もちろん」と即答だった。


呆気にとられる私とは違い、付き合いの長い琢磨は諦めたように淡々と語り出した。

「俺が浮気したからですよ」

胸がドクンと鳴る。
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