この度、友情結婚いたしました。
「まどかとは、もう二度と会えないと思っていた。だから今さら俺の気持ちを伝えることは、一生ないと思っていたんだけどさ、まさかの再会を果たしちまったわけだ」


語り出した琢磨の話に耳を傾けた。


「なぁ、まどか。……どうして俺が浮気したか、分かるか?」

「え……」

浮気した理由?それはただひとつしかないでしょ?

「それは……私に飽きちゃったから……でしょ?」


そうだ。
付き合っていたのに他の子と浮気したってことは、私に飽きちゃったからでしょ?
それ以外に理由があるはずない。

それなのに琢磨は首を横に振った。


「ハズレ。言っておくけど、まどかに飽きたことなんて一度もないから。……すっげ好きだったよ、お前のこと」


〝すっげ好きだった〟


思いがけない告白が胸にズンと響く。
そして私を簡単に動揺させていった。


「嘘……だぁ。……じゃあどうして浮気なんてしたの?」

ずっと聞きたくても、なかなか聞けなかった質問。

どうして琢磨は浮気したの?
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