この度、友情結婚いたしました。
「やっぱり女の子が食卓にいるといいわね。こうやって後片付けも一緒にできるし」

嬉しそうに笑うおばさんにつられるように、私まで笑ってしまった。

「ねぇ、この際だから言っちゃうけど、まどかちゃんさえよかったらうちにお嫁にこない?」

「……えっ!?」

笑顔は一瞬にして凍り付き、まさかの話に大きな声が出てしまう。

けれどおばさんは決して冗談で言っているようではなく、真剣な面持ちでリビングにいる春樹に聞こえないよう、そっと耳打ちしてきた。

「私もお父さんも昔からずっと思っていたのよ。まどかちゃんがお嫁に来てくれたらいいわねって」

「いや、それは……」

さすがにそれは無理です。
だってお互い恋愛感情なんて、全くないのだから。

やんわり否定するも、おばさんは引き下がるどころか距離を縮め、力説してきた。

「それにほら!お互い実家も隣同士でしょ?結婚って本人だけではなくて、親戚同士の付き合いも重要だったりするじゃない?でもうちとまどかちゃん家は昔から仲が良いし、良好な関係が続けられるしいいと思うの」
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