この度、友情結婚いたしました。
どうしよう……!ものすごく気まずい!あんな話を聞いて会うの初めてだし。


挨拶を交わしただけで精一杯で、後の言葉が続かない。
けれど気まずさを感じていたのは私だけで、琢磨はいつもと変わらず。


「悪いな、なんか待ち伏せみたいなことしちゃって」

「あ……ううん」


気まずくて真っ直ぐ琢磨の顔が見れない。
どこを見てらいいのか分からず、近くのコンビニばかり見つめてしまう。

すると琢磨は「フッ」と笑みを漏らした。
目を上げると、琢磨は両端を上げて微笑んでいた。


「きっとまどかがこうなると思っていたから、ここで待ち伏せしていたんだ。事務所でそんな態度取ってみろ。俊哉さんと真希さんに何を言われるか……」


ムクムクとふたりが頭の中に現れると、琢磨の言うようにからかわれてしまう様子が、容易に想像できてしまう。

「だからこうやって待ち伏せしてた」

「……すみません」

きっと事務所で「おはよう」と顔を合わせていたら、琢磨の想像通りになってしまっていたと思う。

素直に謝ると、彼は「プッ」と噴き出した。
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