この度、友情結婚いたしました。
きっとこう思っていたに違いない。

『やっぱり仲いいのね』みたいに。

早速彼の部屋に来るなり、一連のことを訴えたけれど、春樹はなぜか真剣に考え込んでしまった。

「え……ちょっと春樹、どうしたの?」

いつもだったらゲラゲラ笑って「俺とまどかが?あり得ない!」とか「そんなの一生ごめんだ」とか言うところじゃない。

なのに急に黙り込んでしまった彼に気が動転してしまう。

おまけに呼びかけてもなにも言わないし。

「春樹?」

彼の座るソファ―の隣に腰掛け、春樹の肩を揺らした。

すると春樹はなぜか真剣な瞳を私に向けてくる。

「なぁ、まどか」

「なっ、なによ」

いつになく真面目な彼に、声がどもってしまう。
それでも春樹の表情は変わることなく、耳を疑うようなことを言い出した。

「この際だからさ、俺達結婚しちゃわないか?」

「…………はい?」
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