この度、友情結婚いたしました。
「さて、まどかさん。覚悟して下さいよ」
「それより気持ち悪いですよ、春樹さん」
やってきたのは、この辺りでは大きなショッピングモール。
水族館で買ったお土産やぬいぐるみはロッカーに預け、意気揚々とやって来た婦人服売り場。
アラサー世代に人気のカジュアルな服を多く取り揃えている、セレクトショップの前でニヤニヤ笑う春樹は、宣言通り気持ち悪い。
きっと道行く人は心の中で「気持ち悪い」とか「変態?」とか、思っているんじゃないの?ってくらい。
引き気味に言うも春樹は全く気にしていないようで、声を弾ませた。
「今度デートする時に着る服を、俺が選んでやろう」
「はぁ?なにそれ、余計なお世話なんですけど」
「いいから行くぞ」
有無を言わさず、繋がれたままの手を引いてお店の中に入っていく春樹。
そして品定めをすると、ある一着を手に取り私の身体にあてがった。
「うん……これなんかいいんじゃね?」
「えぇ~……これ?」
春樹がオススメしてきたのは、淡い白色のチュニックワンピース。
裾にはレースがあしらわれていて可愛いと思うけど……私の趣味ではない。
それは長年一緒にいる春樹に見透かされていた。
「たまにはこういう服着ろよ。いっつも楽な服ばっかだろ?」
さすがは幼なじみ春樹様。私の好みをよくご存知でいらっしゃる。
「それより気持ち悪いですよ、春樹さん」
やってきたのは、この辺りでは大きなショッピングモール。
水族館で買ったお土産やぬいぐるみはロッカーに預け、意気揚々とやって来た婦人服売り場。
アラサー世代に人気のカジュアルな服を多く取り揃えている、セレクトショップの前でニヤニヤ笑う春樹は、宣言通り気持ち悪い。
きっと道行く人は心の中で「気持ち悪い」とか「変態?」とか、思っているんじゃないの?ってくらい。
引き気味に言うも春樹は全く気にしていないようで、声を弾ませた。
「今度デートする時に着る服を、俺が選んでやろう」
「はぁ?なにそれ、余計なお世話なんですけど」
「いいから行くぞ」
有無を言わさず、繋がれたままの手を引いてお店の中に入っていく春樹。
そして品定めをすると、ある一着を手に取り私の身体にあてがった。
「うん……これなんかいいんじゃね?」
「えぇ~……これ?」
春樹がオススメしてきたのは、淡い白色のチュニックワンピース。
裾にはレースがあしらわれていて可愛いと思うけど……私の趣味ではない。
それは長年一緒にいる春樹に見透かされていた。
「たまにはこういう服着ろよ。いっつも楽な服ばっかだろ?」
さすがは幼なじみ春樹様。私の好みをよくご存知でいらっしゃる。