この度、友情結婚いたしました。
もっと様子をよく見たくてカーテンを開けた時、ばっちり春樹と目が合ってしまった。

っしまった!

咄嗟にまたカーテンを閉めてしまおうかと思ったけれど、思い留まる。
だって完璧目が合ったし。

なけなしのプライドで足元を見つめること数秒。春樹が駆け寄ってきた。


「まどか、ちょっと」

「――え、なに!?」


いきなり腕を掴まれたかと思ったら、春樹に肩から抱き抱えられてしまった。


「ぎゃー!いきなりなにするのよっ!」

まるで米俵を担ぐように抱えられてしまい、必死にスカートの裾を押さえる。

「いいから来い!」


来いって言うか連れ去られていますけど?

スカートの裾を押さえるのに必死で、暴れることもできず、担がれたままお店の外へと出て行く。


ひー!恥ずかしい!!
めっちゃ視線浴びちゃっているんですけど!

今の現状が恥ずかしすぎて、春樹の背中に顔を押し当て少しでも見えないようにすることで、いっぱいいっぱいだった。

も~一体なんなのよ!どこに行くつもりなの?

「お待たせ、これが俺の奥さん」

「わっ!?」
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