この度、友情結婚いたしました。
「妻はとんだ浮気者かもしれません。」
「ふ~ん……それでまどかは、春樹と友情結婚なんて馬鹿げたことをしたわけだ」
カチコチと時計の秒針が進む音だけが異様に響く中、寛げるはずの我が家のリビングにて、棘のある琢磨の声が私を追い詰める。
あれから琢磨に説明を求められ、やってきたのは我が家。
そこで言われるがまま、春樹と友情結婚した経緯を話したのだけれど……話す前より話した後の方が、琢磨の怒りは増してしまっている。
それだけでも充分居心地が悪いというのに、春樹はずっとブスッとしちゃってなにも言わないし、あさみもあさみでいまだ春樹に対して怒りが収まらないのか、ピリピリしている。
今もそっぽ向く春樹をジロリと睨んでいるし。
こうやって四人で会うなんて、中学生以来だというのに。
普通は昔話に華を咲かせるものじゃないの?なのになにこれ。気まずさマックスの再会は。
ひとり途方に暮れていると、琢磨は大きく息を吐いた。
「どうりでこの前、春樹は堂々と浮気をしていたわけだ」
「なにそれ!早速浮気!?春樹―!あんたって男はっ……!」
琢磨と共にあさみまで春樹を責め立てる。
するとずっと沈黙を守っていた春樹の堪忍袋が切れてしまった。
「だーうるさい!部外者は引っ込んでろっ!」
「ちょっと春樹……わっ!?」
これじゃ埒があかない。とにかく春樹を落ち着かせようとしたけれど、急に立ち上がったかと思ったら真っ直ぐ私の方へ来ると、抱き寄せられてしまった。
そして目を丸くさせて驚いているふたりに、声を荒げた。
カチコチと時計の秒針が進む音だけが異様に響く中、寛げるはずの我が家のリビングにて、棘のある琢磨の声が私を追い詰める。
あれから琢磨に説明を求められ、やってきたのは我が家。
そこで言われるがまま、春樹と友情結婚した経緯を話したのだけれど……話す前より話した後の方が、琢磨の怒りは増してしまっている。
それだけでも充分居心地が悪いというのに、春樹はずっとブスッとしちゃってなにも言わないし、あさみもあさみでいまだ春樹に対して怒りが収まらないのか、ピリピリしている。
今もそっぽ向く春樹をジロリと睨んでいるし。
こうやって四人で会うなんて、中学生以来だというのに。
普通は昔話に華を咲かせるものじゃないの?なのになにこれ。気まずさマックスの再会は。
ひとり途方に暮れていると、琢磨は大きく息を吐いた。
「どうりでこの前、春樹は堂々と浮気をしていたわけだ」
「なにそれ!早速浮気!?春樹―!あんたって男はっ……!」
琢磨と共にあさみまで春樹を責め立てる。
するとずっと沈黙を守っていた春樹の堪忍袋が切れてしまった。
「だーうるさい!部外者は引っ込んでろっ!」
「ちょっと春樹……わっ!?」
これじゃ埒があかない。とにかく春樹を落ち着かせようとしたけれど、急に立ち上がったかと思ったら真っ直ぐ私の方へ来ると、抱き寄せられてしまった。
そして目を丸くさせて驚いているふたりに、声を荒げた。