この度、友情結婚いたしました。
拗ねた子供のようにポツリと声を漏らすと、すかさず琢磨が声を被せてきた。
「そうだな、あさみの言う通りだ。それにこのままこの家で、まどかを春樹なんかとふたりっきりにさせておくわけにはいかないし。よろしく頼むよ、あさみ」
「もちろん!そうと決まれば、ほら!ちゃちゃっと荷物まとめてきなさい!」
「いや、でも……」
「いいから!」
そのままあさみに押し切られ、春樹の抵抗も虚しく私はあさみの自宅マンションへと連行されていった。
「はい、とりあえず乾杯」
「ありがとう」
あれから適当に服などを鞄に詰め込み、あさみの住むマンションへやってきた。
まずはお互い交代でお風呂に入り、やっと一息つけた状況だ。
「まったく、とんだ休日になっちゃったわね」
「……ごめん」
つまみのさきいかを食べながらボソッと愚痴を漏らしたあさみに、私はただ謝るだけしかできない。
そもそもあさみは忙しい中、時間見つけてわざわざ訪ねてきてくれたわけでしょ?それなのに、迷惑かけちゃって……。本当に申し訳ない。
「でもあさみがいてくれて助かったよ。あの状況、私ひとりではどうすることも出来なかったと思うから」
あさみがふたりの間に入ってくれなかったら、延々とあの喧嘩が今も続いていそうだ。
それにあの状況で春樹とふたりっきりになりたくなかったし。
飲みかけの缶ビールを持つ手が強まってしまう。
「そうだな、あさみの言う通りだ。それにこのままこの家で、まどかを春樹なんかとふたりっきりにさせておくわけにはいかないし。よろしく頼むよ、あさみ」
「もちろん!そうと決まれば、ほら!ちゃちゃっと荷物まとめてきなさい!」
「いや、でも……」
「いいから!」
そのままあさみに押し切られ、春樹の抵抗も虚しく私はあさみの自宅マンションへと連行されていった。
「はい、とりあえず乾杯」
「ありがとう」
あれから適当に服などを鞄に詰め込み、あさみの住むマンションへやってきた。
まずはお互い交代でお風呂に入り、やっと一息つけた状況だ。
「まったく、とんだ休日になっちゃったわね」
「……ごめん」
つまみのさきいかを食べながらボソッと愚痴を漏らしたあさみに、私はただ謝るだけしかできない。
そもそもあさみは忙しい中、時間見つけてわざわざ訪ねてきてくれたわけでしょ?それなのに、迷惑かけちゃって……。本当に申し訳ない。
「でもあさみがいてくれて助かったよ。あの状況、私ひとりではどうすることも出来なかったと思うから」
あさみがふたりの間に入ってくれなかったら、延々とあの喧嘩が今も続いていそうだ。
それにあの状況で春樹とふたりっきりになりたくなかったし。
飲みかけの缶ビールを持つ手が強まってしまう。