この度、友情結婚いたしました。
いきなり肩を掴むと、あさみは真剣な面持ちでとんでもないことを言い出した。
「ねぇ、今からでも遅くないと思うの。そんなに老後寂しいのが心配で、恋愛結婚に夢がないのなら、いっそ春樹とは離婚して琢磨と友情結婚するのはどう?」
「は?……はぁ!?」
すっとんだ話に当然声がでかくなってしまう。
なのにあさみは至って真面目らしく、目をキラキラ輝かせては力強い声でプレゼンしてきた。
「だってお互い嫌いで別れたわけじゃないんでしょ?それがこ~んな運命的な再会を果たしたわけだ!バカ春樹より琢磨の方が稼ぎいいだろうし、毎日つまらないことで喧嘩することもなく、それこそ穏やかに毎日過ごせるんじゃないの?おまけに職場も一緒だし、なにより琢磨なら浮気するなんてこと、ぜーったいにないだろうし!」
随分と早口で自信満々に捲し立てられたけれど、これには頷くわけにはいかない。
「あさみちょっと落ち着いて」
「大丈夫!至って私は冷静かつ、的確なアドバイスをしているから」
ますます目の輝きが増す彼女に、慌てて首を左右に振った。
「いやいや、全然冷静でも的確でもないから!……そりゃまぁ、春樹と違って琢磨とだったら、穏やかな毎日を送れそうだけどでも……」
「でしょ!?こうなったら、ちゃちゃっと琢磨に頼んで離婚の準備を手伝ってもらえばいいじゃん!」
私の話を最後まで聞かず、勝手に話を進めていく。
「もー最後まで話を聞いて!私と春樹は法律上、夫婦になっちゃったんだよ?まだ籍を入れて間もないのに、そう簡単に離婚だなんて……」
「えー、世の中にはごまんといるじゃない。スピード離婚しちゃう人達が!」
「ねぇ、今からでも遅くないと思うの。そんなに老後寂しいのが心配で、恋愛結婚に夢がないのなら、いっそ春樹とは離婚して琢磨と友情結婚するのはどう?」
「は?……はぁ!?」
すっとんだ話に当然声がでかくなってしまう。
なのにあさみは至って真面目らしく、目をキラキラ輝かせては力強い声でプレゼンしてきた。
「だってお互い嫌いで別れたわけじゃないんでしょ?それがこ~んな運命的な再会を果たしたわけだ!バカ春樹より琢磨の方が稼ぎいいだろうし、毎日つまらないことで喧嘩することもなく、それこそ穏やかに毎日過ごせるんじゃないの?おまけに職場も一緒だし、なにより琢磨なら浮気するなんてこと、ぜーったいにないだろうし!」
随分と早口で自信満々に捲し立てられたけれど、これには頷くわけにはいかない。
「あさみちょっと落ち着いて」
「大丈夫!至って私は冷静かつ、的確なアドバイスをしているから」
ますます目の輝きが増す彼女に、慌てて首を左右に振った。
「いやいや、全然冷静でも的確でもないから!……そりゃまぁ、春樹と違って琢磨とだったら、穏やかな毎日を送れそうだけどでも……」
「でしょ!?こうなったら、ちゃちゃっと琢磨に頼んで離婚の準備を手伝ってもらえばいいじゃん!」
私の話を最後まで聞かず、勝手に話を進めていく。
「もー最後まで話を聞いて!私と春樹は法律上、夫婦になっちゃったんだよ?まだ籍を入れて間もないのに、そう簡単に離婚だなんて……」
「えー、世の中にはごまんといるじゃない。スピード離婚しちゃう人達が!」