この度、友情結婚いたしました。
ふたりで朝のニュースを見ながら食事を取っている時、ふと聞いてみるとあさみはトーストをかじりながら唸り出した。
「うーん、いつも適当に食べているんだけど……まどかの負担にならないなら、久々に手料理食べたい。温かいご飯かきこみたい」
「アハハ、了解!じゃあご飯に合うおかずを作るよ」
こうやって泊めてもらっちゃっているんだもの。ご飯くらい作らなくちゃね。
冷蔵庫の中にあまり食材が入っていなかったし、帰りにスーパーに寄ってなにか買ってこようかな。
そんなことを考えていると、あさみが「ところで……」と切り出した。
「一旦帰るって、なにを取りに行くの?あのバカと鉢合わせたりしたら、気まずいんじゃない?」
「ちょっと仕事で使う本を持ってこなかったから、それを取りに行きたくて」
勉強にと購入して、読み途中だった本を忘れてきちゃったんだよね。
「それに春樹なら大丈夫。月末近いし、帰り遅いだろうから」
「ふ~ん……よくご存知で。やっぱりそういうところはご夫婦でいらっしゃるのね」
棘のある声にむせりそうになり、慌てて珈琲を流し込んだ。
「変な言い方しないでよね。そりゃ一緒に暮らしていれば、嫌でもお互いの仕事事情とか把握しちゃうでしょ?つまらないこと言ってないで、早く食べないと遅刻しちゃうよ」
そう言うとあさみは時計を見て興ざめていく。
「げっ、本当だ。遅刻しちゃう!」
残りのトーストを頬張り、珈琲で流し込むと洗面所に駆け込んでいった。
「うーん、いつも適当に食べているんだけど……まどかの負担にならないなら、久々に手料理食べたい。温かいご飯かきこみたい」
「アハハ、了解!じゃあご飯に合うおかずを作るよ」
こうやって泊めてもらっちゃっているんだもの。ご飯くらい作らなくちゃね。
冷蔵庫の中にあまり食材が入っていなかったし、帰りにスーパーに寄ってなにか買ってこようかな。
そんなことを考えていると、あさみが「ところで……」と切り出した。
「一旦帰るって、なにを取りに行くの?あのバカと鉢合わせたりしたら、気まずいんじゃない?」
「ちょっと仕事で使う本を持ってこなかったから、それを取りに行きたくて」
勉強にと購入して、読み途中だった本を忘れてきちゃったんだよね。
「それに春樹なら大丈夫。月末近いし、帰り遅いだろうから」
「ふ~ん……よくご存知で。やっぱりそういうところはご夫婦でいらっしゃるのね」
棘のある声にむせりそうになり、慌てて珈琲を流し込んだ。
「変な言い方しないでよね。そりゃ一緒に暮らしていれば、嫌でもお互いの仕事事情とか把握しちゃうでしょ?つまらないこと言ってないで、早く食べないと遅刻しちゃうよ」
そう言うとあさみは時計を見て興ざめていく。
「げっ、本当だ。遅刻しちゃう!」
残りのトーストを頬張り、珈琲で流し込むと洗面所に駆け込んでいった。