この度、友情結婚いたしました。
本当にまどかさん!いい加減にしてくださいよ。
あなたは一体どっちに惹かれているんですか?春樹だったり、琢磨だったり。これじゃ冗談じゃなく、本気でビッチ姉さんになってしまいますよ!
「だめだ、頭が痛くなってきた」
こうなったら美味しいご飯をたっぷり作って、あさみにこの行き場のない気持ちをぶちまけよう。
フラフラになりながら玄関へと向かったその時。
「まどか!?」
ガチャリと鍵を開ける音が聞こえてきたかと思ったら、勢いよくドアが開かれ春樹が飛び込んできた。
「……春樹」
まさかこの時間に春樹が家に帰ってくるとは夢にも思わず、唖然と立ち尽くしてしまう。
「やっぱりまどかだ」
私の姿を確認し安堵の笑みを漏らす春樹の額には、汗が光って見えて余程走ってきたのか、肩で息をしちゃっている。
けれど、私が手にしているバッグを見た瞬間、悲しげに目を伏せた。
「戻ってきたんじゃなくて、荷物を取りに来た……んだな」
確信を得た声になぜか申し訳ない気持ちになってしまう。
「うん、ちょっと忘れ物しちゃったから」
なぜだろう。相手は春樹なのに、まともに顔を見て話せない。
いつも私、春樹とどんな顔して話していたっけ?少なくともこんなに緊張して話したことなんて一度もなかったはず。
戸惑いを隠せず、早くこの場から去りたい衝動にかられていく。
あなたは一体どっちに惹かれているんですか?春樹だったり、琢磨だったり。これじゃ冗談じゃなく、本気でビッチ姉さんになってしまいますよ!
「だめだ、頭が痛くなってきた」
こうなったら美味しいご飯をたっぷり作って、あさみにこの行き場のない気持ちをぶちまけよう。
フラフラになりながら玄関へと向かったその時。
「まどか!?」
ガチャリと鍵を開ける音が聞こえてきたかと思ったら、勢いよくドアが開かれ春樹が飛び込んできた。
「……春樹」
まさかこの時間に春樹が家に帰ってくるとは夢にも思わず、唖然と立ち尽くしてしまう。
「やっぱりまどかだ」
私の姿を確認し安堵の笑みを漏らす春樹の額には、汗が光って見えて余程走ってきたのか、肩で息をしちゃっている。
けれど、私が手にしているバッグを見た瞬間、悲しげに目を伏せた。
「戻ってきたんじゃなくて、荷物を取りに来た……んだな」
確信を得た声になぜか申し訳ない気持ちになってしまう。
「うん、ちょっと忘れ物しちゃったから」
なぜだろう。相手は春樹なのに、まともに顔を見て話せない。
いつも私、春樹とどんな顔して話していたっけ?少なくともこんなに緊張して話したことなんて一度もなかったはず。
戸惑いを隠せず、早くこの場から去りたい衝動にかられていく。