この度、友情結婚いたしました。
家を出てあさみの家でお世話になり始めて、明日で一週間経とうとしている。
春樹と子供以下の喧嘩を繰り広げて今日で早四日……。さっき、あさみが言っていたように私はあの日から、春樹から連絡を絶つためスマホの電源を落としたままだった。
数々の暴言を別に後悔はしていない。だって向こうだって散々罵ってきたわけだし。
じゃあどうしてスマホの電源を入れないの?って聞かれたら、答えに困ってしまう。なぜなら私だって分からないから。
どうして落としたままなのか分からないけど……春樹から連絡がくることが怖いんだ。
「それで?あれから特にバカ春樹とは音沙汰ナシですか?」
「そりゃまぁ……スマホも起動しておりませんから」
食事を済ませ、ふたりでのんびりテレビを見ている時だった。
何の前触れもなく、あさみがいきなり春樹の話をしてきたのは。
動揺しつつも、どうにか言葉を返すだけで精一杯だった。だって月曜日、散々愚痴ってからこうやってあさみから春樹の話題を出してくるのは、これが初めてだったから。
「そうなの?てっきり私は、バカ春樹が待ち伏せとかしてまた一悶着あったのかと思ってた」
「まさか!……あれだけ喧嘩したんだもの。向こうだって怒ってると思う。もちろん私もだけど!!」
そうだよ、あそこまで言われてこっちだって怒り心頭だ。
けれどあさみは呆れたように大きく息を吐き、テレビの電源を落とした。
「だったらなんでスマホの電源入れないのよ。……それってまどかは後悔しているって証拠なんじゃないの?言い過ぎたって思ってるんでしょ?」
「そんなわけじゃ……」
テレビを消しただけで、驚くほどシンと静まり返る室内に緊張が増していく。
春樹と子供以下の喧嘩を繰り広げて今日で早四日……。さっき、あさみが言っていたように私はあの日から、春樹から連絡を絶つためスマホの電源を落としたままだった。
数々の暴言を別に後悔はしていない。だって向こうだって散々罵ってきたわけだし。
じゃあどうしてスマホの電源を入れないの?って聞かれたら、答えに困ってしまう。なぜなら私だって分からないから。
どうして落としたままなのか分からないけど……春樹から連絡がくることが怖いんだ。
「それで?あれから特にバカ春樹とは音沙汰ナシですか?」
「そりゃまぁ……スマホも起動しておりませんから」
食事を済ませ、ふたりでのんびりテレビを見ている時だった。
何の前触れもなく、あさみがいきなり春樹の話をしてきたのは。
動揺しつつも、どうにか言葉を返すだけで精一杯だった。だって月曜日、散々愚痴ってからこうやってあさみから春樹の話題を出してくるのは、これが初めてだったから。
「そうなの?てっきり私は、バカ春樹が待ち伏せとかしてまた一悶着あったのかと思ってた」
「まさか!……あれだけ喧嘩したんだもの。向こうだって怒ってると思う。もちろん私もだけど!!」
そうだよ、あそこまで言われてこっちだって怒り心頭だ。
けれどあさみは呆れたように大きく息を吐き、テレビの電源を落とした。
「だったらなんでスマホの電源入れないのよ。……それってまどかは後悔しているって証拠なんじゃないの?言い過ぎたって思ってるんでしょ?」
「そんなわけじゃ……」
テレビを消しただけで、驚くほどシンと静まり返る室内に緊張が増していく。