この度、友情結婚いたしました。
「まどかはお互い昔を後悔しているからって言うけどさ、俺は違うと思う。今も昔もまどかのことが好きだから。だから本気で春樹から奪おうと思ったし、また一から始めたいと思った。……それだけは信じて欲しい」
「……っう、ん」
溢れそうになる涙を押さえるのに必死で、声が枯れてしまう。
「後悔もしていたけど、それ以上に好きって気持ちの方が強かったんだ。……でも今は昔のように後悔していないよ。ちゃんと自分の気持ちをぶつけることができたし、まどかと最後にまたこうやって一日デートできたんだから。だからありがとうな、まどか」
大きく首を左右に振った。
それは違うよ、お礼を言うのは私の方。
こんな私のことをずっと想ってくれていてありがとう。……自分の気持ちに気付かせてくれてありがとう。
ゆっくりと離されていく身体。
顔を上げれば琢磨は甘い顔で私を見つめていたけれど、目が合った瞬間「ブッ」と噴き出した。
「なんで泣くんだよ。泣きたいのはこっちなんですけど」
「うっ……ごめん」
「謝るなよ」
そう言うとコツンと額にゲンコツしてきた。
「言っておくけど、後で後悔しても知らないからな。あの時、春樹じゃなくて俺を選んでおけばよかったって」
それを言われてしまうと、一気に不安に襲われてしまう。
「そんなこと言わないでよ。……相手があの春樹なんだもん。冗談抜きですぐに後悔しちゃいそう」
「……っう、ん」
溢れそうになる涙を押さえるのに必死で、声が枯れてしまう。
「後悔もしていたけど、それ以上に好きって気持ちの方が強かったんだ。……でも今は昔のように後悔していないよ。ちゃんと自分の気持ちをぶつけることができたし、まどかと最後にまたこうやって一日デートできたんだから。だからありがとうな、まどか」
大きく首を左右に振った。
それは違うよ、お礼を言うのは私の方。
こんな私のことをずっと想ってくれていてありがとう。……自分の気持ちに気付かせてくれてありがとう。
ゆっくりと離されていく身体。
顔を上げれば琢磨は甘い顔で私を見つめていたけれど、目が合った瞬間「ブッ」と噴き出した。
「なんで泣くんだよ。泣きたいのはこっちなんですけど」
「うっ……ごめん」
「謝るなよ」
そう言うとコツンと額にゲンコツしてきた。
「言っておくけど、後で後悔しても知らないからな。あの時、春樹じゃなくて俺を選んでおけばよかったって」
それを言われてしまうと、一気に不安に襲われてしまう。
「そんなこと言わないでよ。……相手があの春樹なんだもん。冗談抜きですぐに後悔しちゃいそう」