この度、友情結婚いたしました。
そんな中、頭上から苦しそうな声が聞こえてきた。
「まどかっ……無事、か?」
その声――まさか……!
「春、樹……?」
視界は真っ暗で何も見えない。けれどずっと一緒に過ごしてきたんだもの。声を聞き間違えるはずない。
「どうして春樹がここに……?っそれよりもっ」
一瞬にしてさっきの情事がフラッシュバックされていく。
さっき私は間違いなく刺される寸前だった。
なのに刺された感覚も痛みもない。それじゃもしかして……!
どうにか今の状況を確認しようと身体を動かすと、苦しそうに唸り出す春樹に、嫌な予感がよぎる。
「やだ、春樹あんたもしかしてっ……!」
「平気だっつーの!……ちょっと、背中を刺された……くらいじゃ、人は死ねねぇから……」
「刺されたって……嘘でしょ!?」
何よその笑えない冗談は!
すぐに確認したくても、私が動くことで春樹の痛みが増してしまうと分かっては、どうすることもできない。
すぐに「救急車を!」「大丈夫か!」「確保したぞー!」の声が聞こえてきたけれど、状況が分からないだけに恐怖で頭の中は一杯だった。
「まどかっ……無事、か?」
その声――まさか……!
「春、樹……?」
視界は真っ暗で何も見えない。けれどずっと一緒に過ごしてきたんだもの。声を聞き間違えるはずない。
「どうして春樹がここに……?っそれよりもっ」
一瞬にしてさっきの情事がフラッシュバックされていく。
さっき私は間違いなく刺される寸前だった。
なのに刺された感覚も痛みもない。それじゃもしかして……!
どうにか今の状況を確認しようと身体を動かすと、苦しそうに唸り出す春樹に、嫌な予感がよぎる。
「やだ、春樹あんたもしかしてっ……!」
「平気だっつーの!……ちょっと、背中を刺された……くらいじゃ、人は死ねねぇから……」
「刺されたって……嘘でしょ!?」
何よその笑えない冗談は!
すぐに確認したくても、私が動くことで春樹の痛みが増してしまうと分かっては、どうすることもできない。
すぐに「救急車を!」「大丈夫か!」「確保したぞー!」の声が聞こえてきたけれど、状況が分からないだけに恐怖で頭の中は一杯だった。