この度、友情結婚いたしました。
「失礼します、いつも主人がお世話になっております」
勢いよくドアを開け、笑顔で病室内へと足を踏み込むと、途端に看護士さんは慌て出し「失礼します」と去っていく。
そしてアホ旦那はというと、突然現れた私に顔面蒼白。
どうやら瞬時に察知したらしい。さっきの会話を聞かれていたと。
さすがは春樹さんだ。私の顔色を見ただけで分かるなんて、大変ご立派でいらっしゃる。
「春樹の口は本当に軽いよねー」
「痛い痛い!すっ、すみませんまどかさん!!」
ぎゅーっと頬を抓れば、すぐに春樹は謝ってきた。
「まったく、すぐに謝るくらいなら最初からあんな軽い口説き方するなっていうの!」
「ごっ、ごめんなさい」
しっかり反省してくれたようで、シュンとしてしまった。
それでも私の怒りはなかなか収まりそうにない。
「それになに?こんなにベッドの上散らかして」
春樹が座るベッドの上には、雑誌が沢山。
すぐに広がったままの雑誌を片づけようと手を伸ばした瞬間、それより早く春樹の手によって雑誌を奪われていった。
「悪い、自分でちゃんと片付けるから」
そう言うとそそくさと雑誌を手に取り、引き出しの中に押し込んでいく。
その姿に疑念が増す。
勢いよくドアを開け、笑顔で病室内へと足を踏み込むと、途端に看護士さんは慌て出し「失礼します」と去っていく。
そしてアホ旦那はというと、突然現れた私に顔面蒼白。
どうやら瞬時に察知したらしい。さっきの会話を聞かれていたと。
さすがは春樹さんだ。私の顔色を見ただけで分かるなんて、大変ご立派でいらっしゃる。
「春樹の口は本当に軽いよねー」
「痛い痛い!すっ、すみませんまどかさん!!」
ぎゅーっと頬を抓れば、すぐに春樹は謝ってきた。
「まったく、すぐに謝るくらいなら最初からあんな軽い口説き方するなっていうの!」
「ごっ、ごめんなさい」
しっかり反省してくれたようで、シュンとしてしまった。
それでも私の怒りはなかなか収まりそうにない。
「それになに?こんなにベッドの上散らかして」
春樹が座るベッドの上には、雑誌が沢山。
すぐに広がったままの雑誌を片づけようと手を伸ばした瞬間、それより早く春樹の手によって雑誌を奪われていった。
「悪い、自分でちゃんと片付けるから」
そう言うとそそくさと雑誌を手に取り、引き出しの中に押し込んでいく。
その姿に疑念が増す。