この度、友情結婚いたしました。
そのまま腕を引かれ、あっと驚く場所に連れて来られてしまった私。
「すみません、早速よろしくお願いします」
「はい、かしこまりました」
「え、はっ春樹?これ一体どういうこと!?」
すぐさま綺麗なお姉さま方に引き渡され、わけが分からぬまま変身させられていった。
「どうぞいってらっしゃいませ」
ゆっくりとドアが開かれると、その先には春樹が立っていた。
いつもよりカッコよさ三割ほど増して。
心地よいパイプオルガンの音色が響く中、夕陽が差し込む教会内はどこか幻想的に見えてしまう。
「ちょっと春樹さん、これは一体どういうことですか?」
「いやはや、やっぱり俺の奥さんは綺麗だな。惚れ直しちゃうよ」
「……っ答えになっていないんですけどっ」
声を荒げると、天井の高い教会内に自分の声が響いた。
それを聞いて春樹は笑いながら歩み寄ってきて、そっと手を取った。
「言っただろ?俺達はもう友情結婚の仲じゃないんだ。……だからまたここから始めたいと思ってさ」
そうなのだ、春樹に連れてこられたのは数ヵ月前に式を挙げた教会で、お互い着ているドレスもタキシードもあの日と全く同じ。
ひとつだけ違うのは、広い教会にふたりしかいないってことだけだ。
「すみません、早速よろしくお願いします」
「はい、かしこまりました」
「え、はっ春樹?これ一体どういうこと!?」
すぐさま綺麗なお姉さま方に引き渡され、わけが分からぬまま変身させられていった。
「どうぞいってらっしゃいませ」
ゆっくりとドアが開かれると、その先には春樹が立っていた。
いつもよりカッコよさ三割ほど増して。
心地よいパイプオルガンの音色が響く中、夕陽が差し込む教会内はどこか幻想的に見えてしまう。
「ちょっと春樹さん、これは一体どういうことですか?」
「いやはや、やっぱり俺の奥さんは綺麗だな。惚れ直しちゃうよ」
「……っ答えになっていないんですけどっ」
声を荒げると、天井の高い教会内に自分の声が響いた。
それを聞いて春樹は笑いながら歩み寄ってきて、そっと手を取った。
「言っただろ?俺達はもう友情結婚の仲じゃないんだ。……だからまたここから始めたいと思ってさ」
そうなのだ、春樹に連れてこられたのは数ヵ月前に式を挙げた教会で、お互い着ているドレスもタキシードもあの日と全く同じ。
ひとつだけ違うのは、広い教会にふたりしかいないってことだけだ。