この度、友情結婚いたしました。
なにそれ、いつの間に!?

久し振りに聞くあさみの恋愛話に身を乗り出してしまう。


「どこの誰なのよ、もしかしてもう付き合っていたりするの?」

「残念ながら片思い中。でも好きだから、諦めないで頑張るつもり」


そう話すあさみの瞳はイキイキしていて、その人のこと本気で好きって気持ちが伝わってくる。

「そっか、じゃあ私も応援している。まぁ……そう言ってもこうやって話を聞くことしか出来ないけどさ」


きっと私の知らない人だろうし。職場の人かな?それとも新たに出会った人とか?

妄想が膨らむ中、あさみも身を乗り出しコソッと言ってきた。


「いやいや、まどかには一番協力してもらわないと困りますよ。だって私の好きな人って琢磨だから」

「――は?」


意外すぎる人物名に息を呑む。

「え……琢磨ってあの琢磨……だよね?」


目を見張ったまま恐る恐る聞くと、あさみは大きく頷き腰を下ろしていく。


「そ、あの琢磨。なんて言うの?再会して昔の気持ちが蘇っちゃったっていうかさ。……あんたじゃないけど、昔は気づけずにいただけで惹かれていたんだと思う」


そうだったんだ。あさみが琢磨を――。


「おまけに昔以上にいい男に成長していたじゃない?いい奴だし。まどかには内緒にしていたけど、再会してから頻繁にふたりで飲みに行ったりしているの。……会うたびに惹かれちゃってる」
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