この度、友情結婚いたしました。
そう話すあさみは恋に恋する乙女そのもので。
親友の好きな人は私にとっても大切な幼なじみ。びっくりしたけどこれを聞いて嬉しくない。
「そっかそっか。いいんじゃない?琢磨なら大賛成だし!私もふたりがうまくいってくれたら嬉しい」
素直な気持ちを伝えると、あさみは声を弾ませた。
「でしょ?あとはさっさとバカ春樹を選んだまどかのことなんて、きれいさっぱり忘れ去ってくれることを祈るばかりよ」
「……あはは」
そこはノーコメントだ。笑うしかない。
「しばらくは私の恋愛相談のってもらいたいし。だからあんたはさっさと春樹のアホとヤッちゃいなさい」
「相変わらず直球ですね」
「本当のことじゃない。けっこう頼りにしているんだから、よろしくね」
そう言うとあさみは自分のグラスを空になってしまった私のグラスに、コツンと当ててきた。
「そりゃもちろん。私でよかったらいくらでも頼ってね」
「お願いします」
どちらからともなく笑い出してしまった。
あさみが琢磨を好き。
驚いたけど今になると、しっくりくる。昔からあさみは琢磨に対してだけは、いつもの強気な発言もできていなかったし。春樹のような扱いもしていなかった。
それにふたり並んでいるとお似合いだなって思うことが、何度かあって内緒だけどヤキモチやいてしまったこともあったから。
親友の好きな人は私にとっても大切な幼なじみ。びっくりしたけどこれを聞いて嬉しくない。
「そっかそっか。いいんじゃない?琢磨なら大賛成だし!私もふたりがうまくいってくれたら嬉しい」
素直な気持ちを伝えると、あさみは声を弾ませた。
「でしょ?あとはさっさとバカ春樹を選んだまどかのことなんて、きれいさっぱり忘れ去ってくれることを祈るばかりよ」
「……あはは」
そこはノーコメントだ。笑うしかない。
「しばらくは私の恋愛相談のってもらいたいし。だからあんたはさっさと春樹のアホとヤッちゃいなさい」
「相変わらず直球ですね」
「本当のことじゃない。けっこう頼りにしているんだから、よろしくね」
そう言うとあさみは自分のグラスを空になってしまった私のグラスに、コツンと当ててきた。
「そりゃもちろん。私でよかったらいくらでも頼ってね」
「お願いします」
どちらからともなく笑い出してしまった。
あさみが琢磨を好き。
驚いたけど今になると、しっくりくる。昔からあさみは琢磨に対してだけは、いつもの強気な発言もできていなかったし。春樹のような扱いもしていなかった。
それにふたり並んでいるとお似合いだなって思うことが、何度かあって内緒だけどヤキモチやいてしまったこともあったから。