この度、友情結婚いたしました。
それを聞いた春樹は見事にスイッチオン。

歩いたってそう遠くない距離だというのに、タクシーを拾い早々と帰路に着いた。



そして只今、再び春樹の寝室――。


「えっと……春樹さん?場所とかシュチュエーションは望まないと言いましたけど、せめてシャワーだけは浴びさせてもらえませんか?」


ベッドに押し倒され次々と服を逃がされていく状況の中、必死に訴えるも「無理」と拒否されてしまう。


「ガッついていいって言ったのはまどかの方だろ?」

「そうだけどっ」


すぐに唇を塞がれてしまい、言葉が続かない。
それからも唇を塞がれ続け、器用に洋服を脱がされていく。


キスに夢中になっている隙に、気づけばお互いなにも纏わない状態になっていて、久し振りに見る春樹の逞しい身体に胸が鳴り直視できなくなってしまう。


どっ、どうしよう……!
覚悟を決めこうなることを望んでいたというのに、いざこうなるとやっぱり緊張しちゃう。


目をギュッと閉じ、軽くテンパってしまっていると、春樹は優しく額にキスを落とした。


「なんだよ、昔散々お互いの裸見せ合っただろ?」

「昔っていつの話をしているのよっ!」


睨んでいるというのに、春樹は嬉しそうに口元を緩ませる。

「そうそう、その調子。……いつものまどかのままでいてよ」
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