この度、友情結婚いたしました。
「ぎゃっ!バカ!危ないでしょうが!!」
「まどかが悪いんだろ?本気にしていないから!いいから休みとれよ。ずっと行けていなかった新婚旅行へ行こう」
ギューギューくっついてくる春樹に、大きく息を吐き火を止めた。
「ちょっと春樹さん、順を追って話してくれないかな?」
くるりと向き合うと、春樹は私の腰に腕を回したまま得意気に話してきた。
「昨日さ同僚に聞かれたんだ。そういえば新婚旅行は行ったのか?って。俺達、行けてなかったじゃん」
「それはまぁ……そうだけど」
あの時は急に結婚式やら引っ越しやらで、有給使っちゃっていたからね。
おまけに仕事も忙しい時期だったみたいだし。
「聞いたらうちの銀行、新婚旅行休暇なるものがあるらしいんだ。部長に聞いたら今は余裕あるし、行って来いって言ってくれたんだよ」
なるほど、それでこんなに春樹の目は輝いているわけだ。
「事情は分かったけど、来週なんて急すぎるよ。私だって仕事していること忘れていない?休めるわけないでしょ?」
おまけに四人しかいない事務所なんだから。
真希さんにしわ寄せが行っちゃうじゃない。
却下し、料理を再開しようとしたものの、春樹はそれを許してくれない。
「いーや、絶対休んで行くんだ!大丈夫、俺がどうにかするから」
「どうにかって?」
「まどかが悪いんだろ?本気にしていないから!いいから休みとれよ。ずっと行けていなかった新婚旅行へ行こう」
ギューギューくっついてくる春樹に、大きく息を吐き火を止めた。
「ちょっと春樹さん、順を追って話してくれないかな?」
くるりと向き合うと、春樹は私の腰に腕を回したまま得意気に話してきた。
「昨日さ同僚に聞かれたんだ。そういえば新婚旅行は行ったのか?って。俺達、行けてなかったじゃん」
「それはまぁ……そうだけど」
あの時は急に結婚式やら引っ越しやらで、有給使っちゃっていたからね。
おまけに仕事も忙しい時期だったみたいだし。
「聞いたらうちの銀行、新婚旅行休暇なるものがあるらしいんだ。部長に聞いたら今は余裕あるし、行って来いって言ってくれたんだよ」
なるほど、それでこんなに春樹の目は輝いているわけだ。
「事情は分かったけど、来週なんて急すぎるよ。私だって仕事していること忘れていない?休めるわけないでしょ?」
おまけに四人しかいない事務所なんだから。
真希さんにしわ寄せが行っちゃうじゃない。
却下し、料理を再開しようとしたものの、春樹はそれを許してくれない。
「いーや、絶対休んで行くんだ!大丈夫、俺がどうにかするから」
「どうにかって?」