この度、友情結婚いたしました。
「元カレと素敵なオフィスライフ?の幕開けです」
「悪い、煙草吸ってもいいか?」
「……こっちに煙吐かないでくれれば」
青葉法律事務所が入っているビルの一階にある、昔ながらの喫茶店。
レトロな造りで、足蹴に通うファンもいると以前派遣会社の人に聞いた記憶がある。
いつかは入ってみたいと思っていたこの喫茶店に、まさかこの男と一緒に入ることになるとは……。
煙が私の方にいかないように気遣いながら煙草を吸う彼――赤城 琢磨(あかぎ たくま)。
春樹やあさみ同様、小学校から高校までずっと一緒だった幼なじみのような存在であり、そして私のモトカレでもある。
琢磨と付き合い始めたのは、高校二年生の時だった。
昔は春樹同様、幼なじみのひとりとしか見ていなかった。
なのに高校入学を機に、急に大人びた彼に驚き、そして初めて実感しちゃったんだ。
琢磨は幼なじみだけど、男の子なんだって。
春樹だって高校生になったら、ますます成長期を迎え一気に大人びていった。
けれど春樹は物心つく頃からずっと一緒にいたせいか、あの頃から家族みたいな存在になっていて、異性だと感じる機会などなかった。
「……こっちに煙吐かないでくれれば」
青葉法律事務所が入っているビルの一階にある、昔ながらの喫茶店。
レトロな造りで、足蹴に通うファンもいると以前派遣会社の人に聞いた記憶がある。
いつかは入ってみたいと思っていたこの喫茶店に、まさかこの男と一緒に入ることになるとは……。
煙が私の方にいかないように気遣いながら煙草を吸う彼――赤城 琢磨(あかぎ たくま)。
春樹やあさみ同様、小学校から高校までずっと一緒だった幼なじみのような存在であり、そして私のモトカレでもある。
琢磨と付き合い始めたのは、高校二年生の時だった。
昔は春樹同様、幼なじみのひとりとしか見ていなかった。
なのに高校入学を機に、急に大人びた彼に驚き、そして初めて実感しちゃったんだ。
琢磨は幼なじみだけど、男の子なんだって。
春樹だって高校生になったら、ますます成長期を迎え一気に大人びていった。
けれど春樹は物心つく頃からずっと一緒にいたせいか、あの頃から家族みたいな存在になっていて、異性だと感じる機会などなかった。