眠れぬ薔薇と千年恋慕
幾星霜
 





「僕の代わりに祈っていてくれないか。――あの子たちが、安らかに眠れるように」


そう言ってわたしの名を呼び手を取るあなたの体温は、あの日からずっと、ずっと変わらない。


わたしは必ずここにいるよ。
百年だって、千年だって、
あなたとともに生きていく。


いつかあなたの隣で

安らかな眠りにつけるまで。






 
< 1 / 19 >

この作品をシェア

pagetop