わたしは年下の幼馴染に振り回されています

 そう言ったのは笑顔でごはんを食べている両親でもなく、無表情でお箸を口元に運んでいる奈月だった。

彼女の言うことは正論で、反論の余地もない。

わたしは箸を持つと、残ったごはんを口に運ぶ。

拓馬はそんなわたしを見て、目を細めていた。余裕があると思わせる彼のそぶりに、なんともいえない気持ちでいっぱいになる。

「そうする」

 わたしは夜ごはんをできるだけ早く食べることにした。

 彼が余計なことを言わないかが気になっていたが、拓馬は特別話をすることなくごはんを最後まで食べていた。
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