Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～
『――――みぃつけた・・・』

一瞬まばゆい光が辺りを走り、その光に思わず目を瞑る。
そして瞑った目を小さく開けた時、その光景は変わっていた。

ごつごつとした岩だらけの地面。
木は至る所で朽ちて倒れている。
私が最初に目にした、あの光景が広がっていた。

「・・・ちっ！！」

ウェインは大きく舌打ちをして、前を見据えた。
目の前には時間の置いた血のような、赤黒い煙が上がっている。
その向こうに人影が見えた。

ウェインは私を隠すように、守るように、私の前で立つ。

『ようやく会う事が出来ましたねぇ。・・・初めまして、リオン』

煙が徐々に薄くなって、その人影はハッキリと人間の姿を現す。
「ヴォルデルト・・・！」と小さな声で、ウェインはそう呟いた。
その言葉に、ごくりと息を飲んだ。

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