Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~

困惑

「なんだと・・・!?結界が破られた・・・!?」

「・・・はい。あの森も、ヴォルデルトの力によって荒廃してしまいました。あの森を守りし魔法使い、モール様のペンダントのお陰で難を逃れましたが」

「・・・そうか。無事に帰ってきてなによりだ。リオンは大丈夫なのか?」

「ここに来る途中で意識を失うように寝てしまって・・・。ヴォルデルトの出現でかなり精神をやられたのでしょう。少し、休ませます」

「可哀そうな娘だ。こんなものに巻き込まれて・・・」

「私達がここに留まっていれば、いずれここも危険な目に合うでしょう。リオンの意識が戻り次第、ここを離れようと思います。しかしながら、リオンのお陰で少し希望が見えた。この国の守り神を渡していただいた事に、王には感謝しています」

「あれがたった一つの希望だとするならば、もうお前達に託すしかない。・・・頼むぞ、ウェイン」

「はい。・・・必ずこの世界を、平和な明るい未来に」



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