Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～

・・・身体が動かない。

怖い。苦しい。辛い。

ぼんやりとした意識の中で、細く目を開ける。
この天井は、与えられたシェルターの部屋の天井。
・・・明るい。

いつの間に、ここに着いたのだろうか。
いつの間に、意識を手放していたのだろう。



「目が覚めましたか？」

部屋の入口から声が聞こえ、私はその方向に顔を向けた。

立っていたのはジェイクだった。
身体を起こそうと身をよじるが、身体が言う事を聞かない。

「無理に起きようとしなくてよいですよ。疲れているんでしょうから、まだ休んでいてください」

ジェイクは手にコップを持っていて、ベッドの隣にある机にそのコップを置いた。

「飲める時に飲んでください。水分を取った方が身体が楽になります」

「あ、ありがと・・・ジェイク」