Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
衝撃的な一言だった。
ジェイクを見つめたまま、私は固まってしまった。

戻れない・・・って、

「ど、どういう・・・事・・・?」

ジェイクは真剣な面持ちで、私を見据えている。
その顔は、あの森で出会ったフランの顔そっくりだった。

「それは・・・」
「―――リオン起きたのか?・・・入ってもいいか?」

ジェイクが口を開きかけた時、扉の向こうからノックと共にウェインの声がする。
その声にジェイクは話すのを止め、椅子から立ち上がった。

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