Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「私も行きます。王から許可を貰いました」

「必要ない。俺だけで十分だ」

「あなたの魔力だけでリオンを守れるのですか?もし彼女に何かあったらどうするのですか?」

ウェインは目の端を釣り上げて、ジェイクを睨む。
ジェイクも怯む事無く睨み返した。

・・・なんだろう、この殺伐とした空気は。

戸惑う私。
なんと声を掛けたらいいか全くわからない。

「あなたがなんと言おうとも、私もついていきます」

「・・・・チッ、勝手にしろ!」

大きく舌打ちをすると、ウェインは足早に歩き始めた。
慌ててその後を追い掛けていく。

「・・・というわけです。これからよろしくお願いしますね、リオン」

「え、ええよろしく・・・」

ニコリと笑みを返されたけれど、どう反応したらいいかわからず、微妙な笑みを浮かべるしか出来なかった。

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