Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「・・・へんなの」

「・・・何か言いました?」

「・・・ううん、何も」

なんだろう、このモヤモヤとした気持ち。
ちょっと切ないような、残念なような。

あれ?
私、もしかして・・・?

色んな事が頭を駆け巡って、ウェインの背中を見る事が出来なくなり、下を向いて歩く。
ストールの中は汗が滲み出るくらいに暑くなって、少しずらした。

嫌な臭いが鼻に付く。
なのに、あんまり気にならなかった。
自分の気持ちが信じられなくて、それどころじゃなかった。

本当にどうにかしてる、私。
今はこの国を救う事だけを考えなくちゃいけないのに。
バカだ、本当に私は馬鹿な女だ。

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