Repair of the world～フルート吹きの魔法使い２～

「ウェイン！！よく戻って来たな、とても心配したぞ！」

「兄さん。只今戻りました」

そう言うと二人は軽く抱き合い、そして部屋の中へと通された。

ヴァイスは後姿がとてもウェインに似ていた。
長い髪を後ろに一つに纏め、鎧を付けているからか身体がウェインよりも大きく見える。

扉が閉められると、ヴァイスは私達に目線を移しまじまじと見た。
顔をよく見ると、目元がとてもよく似ている。
ウェインよりも優しそうなオーラを醸し出すヴァイスに、心なしかホッとした。

「この二人は？」

「・・・ああ、こちらはアルデハラに伝わる「偉大なる魔法使い」の子孫、ジェイク。そして、その隣がその「偉大なる魔法使い」と同じ世界からやって来たリオンだ」

「・・・なに！？」

ヴァイスに向かって私達は軽く会釈をする。
ウェインの紹介に、ヴァイスは驚いた表情で見ていた。