Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
「ジェイク・・・」
横を向くとジェイクの顔はすぐそこにあった。
私と同じ色の瞳が揺れる。
ジェイクは私を見つめながら落ち着かせるように、優しく微笑んだ。
「どうなるか分からないのは、みんな同じです。とても不安なのは私も同じ。けれど、私は出来る限りあなたを守りますから、今はやれるだけやってみましょう。やらなければ何も変わらない」
「でも・・・怖いんだよ。私はルリさんみたいに上手く吹ける人間じゃない。ただ楽器が直せるだけの普通の人。その時の悲惨な光景に足が竦んで何もできないんじゃないかって、この世界を救えるのはこのフルートだけかもしれないのに、それを私が上手く吹けないからこのせ・・・!」
それ以上何も言えないように、ジェイクはいきなり私を抱きしめた。
ジェイクの胸に顔を押し付けられ、彼の鼓動がハッキリと感じられる。
「私は何があってもあなたを守る!必ず私がリオンを・・・!」
「・・・!!」
彼から伝わる鼓動が、彼の口から絞り出すように発せられた言葉が、私の心を大きく乱し思わず動揺してしまう。
とても苦しそうで、切ない、そんな感情を含んだ声。
私は何故か、その腕の中から離れられないでいた。
離れてはいけない、そんな気がしていたから。
ジェイクが離してくれるまで、そのまま彼にまかせ彼の鼓動を聞いていた。
横を向くとジェイクの顔はすぐそこにあった。
私と同じ色の瞳が揺れる。
ジェイクは私を見つめながら落ち着かせるように、優しく微笑んだ。
「どうなるか分からないのは、みんな同じです。とても不安なのは私も同じ。けれど、私は出来る限りあなたを守りますから、今はやれるだけやってみましょう。やらなければ何も変わらない」
「でも・・・怖いんだよ。私はルリさんみたいに上手く吹ける人間じゃない。ただ楽器が直せるだけの普通の人。その時の悲惨な光景に足が竦んで何もできないんじゃないかって、この世界を救えるのはこのフルートだけかもしれないのに、それを私が上手く吹けないからこのせ・・・!」
それ以上何も言えないように、ジェイクはいきなり私を抱きしめた。
ジェイクの胸に顔を押し付けられ、彼の鼓動がハッキリと感じられる。
「私は何があってもあなたを守る!必ず私がリオンを・・・!」
「・・・!!」
彼から伝わる鼓動が、彼の口から絞り出すように発せられた言葉が、私の心を大きく乱し思わず動揺してしまう。
とても苦しそうで、切ない、そんな感情を含んだ声。
私は何故か、その腕の中から離れられないでいた。
離れてはいけない、そんな気がしていたから。
ジェイクが離してくれるまで、そのまま彼にまかせ彼の鼓動を聞いていた。