Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
――――やけに春のような温かな、草木の匂いが香る。
・・・あの気持ち悪さと眩しさは、もうないようだ。
身体にちくちくと何かが刺さる。
といっても鋭いものではない。柔らかいものが触れているだけだが、それが妙にこそばゆい。
その刺激に私はふっと意識を取り戻した。
目を開けて、驚いた。
その空の色は、本来の澄んだ青。
慌てて体を起こすと、そこは一面緑の草木が生い茂った草原が広がっていた。
「な・・・・なにここ・・・」
のどかな風景に、逆に言葉を無くした。
こんな光景は今までいた世界にはどこにも存在しない。
唯一緑が茂るあの森も、もうヴォルデルトにやられてしまって無くなっている。
ではここは?この世界は?
キョロキョロと辺りを見回す。私の倒れていた近くに、何故かフルートが落ちていた。
フルートも私と共にこの世界に来たらしい。
それを持って、少し草原を歩く。
やがて目線の先に、ゲルのようなテントの集落を発見する。
その周りには動物のような生き物が動いていて、誰かいると確信した。
そこへと向かって走った。
そしてそのテントの入口で、誰かいないか声を掛けた。
・・・あの気持ち悪さと眩しさは、もうないようだ。
身体にちくちくと何かが刺さる。
といっても鋭いものではない。柔らかいものが触れているだけだが、それが妙にこそばゆい。
その刺激に私はふっと意識を取り戻した。
目を開けて、驚いた。
その空の色は、本来の澄んだ青。
慌てて体を起こすと、そこは一面緑の草木が生い茂った草原が広がっていた。
「な・・・・なにここ・・・」
のどかな風景に、逆に言葉を無くした。
こんな光景は今までいた世界にはどこにも存在しない。
唯一緑が茂るあの森も、もうヴォルデルトにやられてしまって無くなっている。
ではここは?この世界は?
キョロキョロと辺りを見回す。私の倒れていた近くに、何故かフルートが落ちていた。
フルートも私と共にこの世界に来たらしい。
それを持って、少し草原を歩く。
やがて目線の先に、ゲルのようなテントの集落を発見する。
その周りには動物のような生き物が動いていて、誰かいると確信した。
そこへと向かって走った。
そしてそのテントの入口で、誰かいないか声を掛けた。