Repair of the world~フルート吹きの魔法使い2~
・・・聴いたことのない曲。
けれど、心が洗われる様な、そんな透き通ったメロディーがテント中を駆け巡る。
テントの中に優しい風が吹き渡った。
そしてその風は、テントの扉を開け、外へと舞い出でる。
草原がフルートの音に合わせ、ゆらゆらと揺れた。
それは、風と草花の共演。
カズマは気持ちよさそうに吹きながら、外へ出てさらに吹き続けた。
外で草を食べながら歩いていたヤギのような動物が、一斉に食べるのを止めてカズマを見ていた。
不思議な光景だった。
その光景を見ながら、だんだんと自分の心が落ち着いていくのが分かった。
やがて、カズマは最後の音を吹き終えると、口元からフルートを外す。
すると、風がピタリと止み、ヤギのような動物はまた目線を下へと戻し、食べ始めた。
「これは、「風」という曲だ。驚いたな、吹くとそのイメージ通りに魔法となって現れるのか」
「・・・風?」
「ああ。これは私が日本にいた時にソロ曲として作曲したもの。リオン、私は元々作曲家なんだ」
けれど、心が洗われる様な、そんな透き通ったメロディーがテント中を駆け巡る。
テントの中に優しい風が吹き渡った。
そしてその風は、テントの扉を開け、外へと舞い出でる。
草原がフルートの音に合わせ、ゆらゆらと揺れた。
それは、風と草花の共演。
カズマは気持ちよさそうに吹きながら、外へ出てさらに吹き続けた。
外で草を食べながら歩いていたヤギのような動物が、一斉に食べるのを止めてカズマを見ていた。
不思議な光景だった。
その光景を見ながら、だんだんと自分の心が落ち着いていくのが分かった。
やがて、カズマは最後の音を吹き終えると、口元からフルートを外す。
すると、風がピタリと止み、ヤギのような動物はまた目線を下へと戻し、食べ始めた。
「これは、「風」という曲だ。驚いたな、吹くとそのイメージ通りに魔法となって現れるのか」
「・・・風?」
「ああ。これは私が日本にいた時にソロ曲として作曲したもの。リオン、私は元々作曲家なんだ」